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アンケートをとってみた「おせちについて」

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新型コロナウイルス5類移行後初の年末年始、皆様いかがお過ごしになったでしょうか? これまでは気兼ねして帰省しなかったけど、今年は久しぶりに帰省したという方もいらっしゃるのではないかと思います。筆者も2020年以降は両親から「帰ってくるな」と言われておりましたが、昨年末には「おせちを用意して待っているから帰ってこい」と言われました。去年まではおせちはどうしていたのか訊いてみましたら、数の子や伊達巻や栗きんとん等、自分が好きな品だけをピンポイントで買ったとのことでした。70代の夫婦2人だけだと、2・3段重のおせちを手作りするのも面倒だし、かといって取り寄せても食べ切れないし、何より途中で飽きるから買わなかったそうです。という訳で今回は「おせち」についてのアンケートを取ってみました。ぐるっぱ会員の皆様はおせちを食べたのか食べなかったのか、手作りしたのか取り寄せたのか、いくらのおせちを買ったのか等を調査しましたので、是非ご覧下さい。

アンケート
食品

そもそも何故おせちを食べるのか?

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(引用元:photo AC)

「おせち」料理は漢字で「御節」料理と書き、本来は節日(せちにち)に食べる料理のことを意味していました。後に節日の中で最も重要な正月に食べる料理を指すようになり、更におせち料理を「おせち」と略して言うようにもなりました。
正月三が日は年神様を迎えている時であり、その間は煮炊きを慎むというしきたりがあります。そのため、酢で締めたり、煮たり、漬けたりと日持ちする品が中心のおせち料理を正月前に作っておいて、三が日に食べるのだそうです。
また、おせち料理の数々の品には、それぞれ願いが込められており、縁起を担ぐという意味もあります。

<おせち料理の各品のいわれ>
・数の子(ニシンの卵):ニシンは卵が多いため、子宝と子孫繁栄を願っています。
・田作り(カタクチイワシの幼魚の乾燥品を調理したもの):カタクチイワシの乾燥品である干鰯(ほしか)は江戸時代には肥料として使われていたため、豊作を願っています。
・紅白蒲鉾:初日の出を彷彿とさせる形状で、赤は魔除け、白は清浄を意味しています。
・紅白なます:赤は魔除け、白は清浄を意味する色です。その形状はご祝儀袋などの水引のイメージしており、水引には魔除けや人と人とを結びつけるという意味があります。家族の平安を願って食べられます。
・栗きんとん(金団):きんとん(金団)は金の団子を意味し、金運上昇を願っています。
・昆布巻き:慶ぶ(よろ昆布)=養老昆布で長寿を願い、子生(こぶ)で子孫繁栄を願っています。
・海老:腰が曲がっていることから長寿、脱皮を繰り返すことから出世を願っています。
・伊達巻:巻物に似ていることから学業成就を願っています。
・たたきごぼう:ごぼうは地中深くに根を張ることから、安泰を願っています。
・黒豆:マメ(勤勉・誠実・健康)に暮らせることを願っています。
・蓮根:穴が開いていることから、将来を見通すという意味があります。

なお、おせち料理を重箱に詰めるのは、めでたいことが重なりますようにという願いを込めているそうです。


おせちを食べた人は半数強

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総回答者数の56%が「おせちを食べた」と回答しています。やはり日本人としては、おせちを食べないと新年を迎えた気にならないということもあると思います。おせちの無いお正月は、ケーキの無いクリスマスみたいなものでしょうか。特別感や季節を感じさせ、祝う気持ちを盛り上げるための重要なアイテムですね。
「(おせちを食べたというより)欲しい品だけ食べた」と回答している人も2割います。正月三が日の間に料理をせず、作り置きしたおせちを食べることを前提としていたため、おせちは日持ちする酢の物や煮物が中心です。現代人の食生活からしたら、そんなに酢の物や煮物ばかり食べたくないですよね。おせちをセットで買うと高額ですし、途中で飽きますし、家族に不人気な品が残ってしまうことも。欲しい品だけを単品で購入すれば、手軽に正月感を演出できますし、飽きずに美味しく食べられると思います。
「おせちを食べなかった」と回答した方も25%いらっしゃいますが、その7割以上が単独世帯や夫婦二人世帯など、お子さんやお孫さんと同居していない世帯となっています。やはり、一人暮らしや夫婦二人だけだと、おせちを食べる気はしないですよね。おせちを食べなかった理由としては、「価格が高い」「必要性を感じない」「普段と変わらぬ食生活を心掛けている」「美味しくない」「一人暮らしで食べ切れない」などが多く挙げられていました。

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おせちを食べた割合を年代別に見てみますと、70歳以上は約7割の方が食べていますが、60代は約6割、50代は5割強、40代以下は5割弱となっておりました。

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おせちは手作りか?購入か?

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おせちを食べた回答者の約6割が、全部または部分的におせちを手作りしていました。内訳は、全て手作りした人が約1割、大部分を手作りした人が約2割、一部のみ手作りした人が約3割となっています。全て出来合いの品で済ませた(=重箱に盛り付けしただけ)という方は2割弱、お取り寄せおせちを購入した方は2割弱となっています。共働き世帯率が8割を超えている中、おせちを手作りする時間は取れないでしょうから、購入のウェイトが大きくなるのも必然と言えるでしょう。


おせちにかかった費用は?

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お取り寄せおせちではなく、手作りや単品購入したものを詰め合わせた場合は、5,000円未満が最も多く、次いで5,000~9,999円、10,000~14,999円と続き、3価格帯で約8割を占めています。
お取り寄せおせちの場合は、10,000~14,999円、15,000~19,999円、20,000~25,000円、30,000円以上がそれぞれ2割程度と票が割れています。お取り寄せおせちの中ではお求めやすい10,000~14,999円に集中し、価格帯が上がるごとに少なくなっていくかと思っておりましたが、分散した上に30,000円以上の方が10,000~14,999円より多いのが意外でした。


手作りした品は?購入した品は?

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手作りした品の上位は「紅白なます48.2%」「黒豆36.9%」「栗きんとん25.2%」「田作り24.4%」「数の子20.4%」となっています。
購入した品の上位は「紅白蒲鉾62.4%」「伊達巻52.9%」「黒豆51%」「数の子42.3%」「栗きんとん40.2%」となっています。とりあえず、この5品だけでも買って重箱に詰めておけば、何となくお正月感は出るような気がしますね。
手作りした品、購入した品の両者に共通するのは「黒豆」「栗きんとん」「数の子」で、この3品は作るにしても買うにしても、絶対に欠かせない品ということだと思います。
紅白蒲鉾と伊達巻は、家庭でも作れなくはないですが、関東では正月には小田原の蒲鉾を食べるものだという固定観念がありますので、購入率が高くなります。黒豆と栗きんとんは、インターネット上にレシピが多数掲載されていて手作り率も高いですが、「下拵えに時間と手間がかかる」「美味しく作るのが難しい」「失敗して黒豆の皮がシワシワになった、皮が破れた」などの意見も見られ、手間や難易度を考えて購入する人もいるのだと思います。


好きなおせちの品は?

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「黒豆52.2%」「栗きんとん45.7%」「数の子40.1%」「伊達巻38.1%」「海老34.6%」「ローストビーフ30.7%」「紅白蒲鉾29.4%」「いくら醤油漬け27.1%」「昆布巻き26.4%」がベスト9です。
重箱を9つに仕切ってこれらを詰めれば、おせち一段重の完成です。たとえ夫婦二人でも、人気の品で且つこの品数であれば食べ切れそうですよね。


今回使用したアンケート

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今回の記事は以下のアンケートを元に作成しました。

出所:食の総合情報サイト ぐるっぱ(https://www.guruppa.jp/
アンケート名:おせちについて(2024年)
調査方法:インターネット調査
調査対象:日本全国 男女
調査期間:2024年1月10日~1月16日
総回答者数:1,687人

いかがでしたか? アンケート結果を見ると、驚きや新たな発見がありますよね。
ぐるっぱ事務局では、今後も定期的に食や生活にまつわるアンケート結果を掲載していく予定です。

なお、本記事に掲載されているグラフは、「食の総合情報サイト ぐるっぱ」より転載した旨をご記載下されば、有償提供される物への使用を除き、個人・法人問わず無料でご利用頂けます。

最後までご覧下さり有難うございます。次回も宜しくお願いします。