銀座NAGANOに行ってみた
東京にいながら各県の名産品が楽しめる”アンテナショップ”をご紹介!各県・各ショップの魅力をお伝えしてまいります!
食材の宝庫!長野県のアンテナショップ
店舗外観(筆者撮影)
「アンテナショップに行ってみた」第14回目となる今回は、長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO」様にお邪魔しました。
銀座NAGANO様では、長野県の名産品を販売しているショップスペースや長野県の旬食材をお酒と一緒に楽しめるバルコーナー、イベントスペースや観光案内コーナーがあるだけでなく、移住・就職相談コーナーまである、ショップの枠に収まらない情報発信拠点です。
移住・就職相談コーナーまであるアンテナショップは珍しいと思って長野県ホームページを確認したところ、「長野県が移住したい都道府県ランキングで17年連続1位となりました」(引用元:長野県ホームページ 2023年1月4日)と記載されていました。筆者も長野県の美味しい食材、夏に過ごしやすい気候、登山やスキーや温泉を楽しめる環境に魅力を感じておりましたが、他の多くの方々にも魅力的な県だと認知されていたということですね。
そんな長野県の魅力をお伝えできるよう頑張って執筆して参ります!
【店舗概要】
<住所>
〒104-0061 東京都中央区銀座5丁目6-5 NOCOビル 1F・2F・5F
<TEL>
1F ショップスペース&バル:03-6274-6018
2F イベントスペース・代表:03-6274-6015/観光案内:03-6274-6017
5F 移住交流・就職相談:03-6274-6016 (相談はWeb予約にも対応しています)
<営業時間>
ショップ/10:30~19:00 ※短縮営業中
バルカウンター/10:30~18:45(L.O.18:15)
カフェ/10:30~17:30(L.O.17:00 )
観光案内/10:30~19:00
移住交流・就職相談/10:00~18:00
※変更になる可能性もございますので、ご来店の際はホームページやSNSをご確認下さい。
<ホームページ>
https://www.ginza-nagano.jp/
<facebook>
https://www.facebook.com/ginzanagano/
<Instagram>
https://www.instagram.com/ginza.nagano/
<X(旧Twitter)>
https://twitter.com/GinzaNagano
<YouTube>
https://www.youtube.com/channel/UC8_uYpGpiVk20NiJT-FOHkw
<オンラインショップ 「NAGANOマルシェ」 >
https://nagano-marche.com/
<アクセス>
東京メトロ 銀座駅 A1・B5出口から徒歩1分
JR 有楽町駅から徒歩7分
<地図>
<各フロア画像>
1F 左:バル 右:ショップ(筆者撮影)
2F 左:観光案内 右:イベントスペース(筆者撮影)
5F 移住交流・就職相談・イベントスペース(筆者撮影)
長野県の絶品フルーツ
イメージ画像(引用元:photo AC)
長野県といえば、やっぱりフルーツが有名ですよね。農林水産省『生産農業所得統計』(調査年2021年/公開日2023年3月17日)によると、長野県の果実産出額は全国2位!
農林水産省『果樹生産出荷統計』(調査年2021年/公開日2022年12月12日)で主要な果樹13品目の出荷量ランキングベスト5を確認すると、長野県はブドウ2位、リンゴ2位、和梨4位、洋梨4位、桃3位、スモモ2位、柿5位と、なんと7品目でランクインしています!ランクインしている品目数ですと長野県がNo.1です!長野県はフルーツ王国と言っても過言ではありませんね。
そんな長野県の絶品フルーツですが、もちろん銀座NAGANO様は取扱いしています。当日の朝に収穫した青果を北陸新幹線「あさま」で輸送し、銀座NAGANOで販売する「新幹線マルシェ」という企画を実施したこともありますよ。
引用元:銀座NAGANO様ホームページ ショップ最新情報(ブログ)
取材にご対応下さった銀座NAGANO担当者様のオススメは、生食用の杏やプルーンです。
杏・プルーン共に繊細で、日持ちもしないため、生食用を全国に流通させるのは難しいそうです。
ですが、長野県は杏・プルーンの一大産地であり、「銀座NAGANO」様であれば、それらの生食用も店頭で取り扱えるとのこと。
ちなみに杏は6月下旬~7月中旬、プルーンは9月中旬~10月上旬に出回るそうです。
(左)杏・(右)プルーン画像(長野県農政部様よりご提供)
青果は品目により収穫時期が決まっていますので、狙った青果を買えるチャンスを逃さないよう、こまめに銀座NAGANO様ホームページ「ショップ情報(ブログ)」をチェックした方が良さそうです。
時期を逸して目当ての青果を購入できなかったという方は、長野県産のフルーツを使用した加工食品もオススメですよ。
長野興農 信州まるごとりんごジュース160g(筆者撮影)
12月以降であれば、長野県が全国1位の生産量を誇る干し柿(市田柿・あんぽ柿など)がオススメですよ。
干し柿と言えば「市田柿」が有名ですが、市田柿は下伊那郡高森町の市田地域で栽培されていたことから名前のついた渋柿の品種名であり、これを干し柿にしたものを市田柿と言うそうです。
(左)干し柿イメージ画像(引用元:photo AC)
(右)グラフデータ出典:農林水産省『特産果樹生産動態等調査』(調査年2020年/公開日2023年3月31日)
を基に国分グループ本社が作成
ちなみに銀座NAGANO担当者様のオススメ商品は「市田柿ミルフィーユ 発酵バター」で、市田柿の自然で上品な甘味に、発酵バターの濃厚なコクがあわさった新感覚スイーツです。是非お試し下さい。
信州テイストフーズ 市田柿ミルフィーユ 発酵バター 100g(銀座NAGANO様よりご提供)
豊かな自然に育まれた野菜
イメージ画像(引用元:photo AC)
長野県といえば高原野菜というイメージがありますよね。高原野菜とは、標高1000m〜1500mの高地で栽培される野菜のことで、代表的なものとしてはレタス、キャベツ、白菜、セロリ、ブロッコリー、アスパラガスなどがあります。
農林水産省『野菜生産出荷統計』(調査年2021年/公開日2022年12月20日)で野菜の品目別収穫量を確認すると、長野県はレタス1位、セロリ1位、白菜2位、キャベツ5位、ブロッコリー6位、アスパラガス8位と、全国トップクラスの収穫量を誇っています。
サラダの定番の材料であるレタスについては、全国収穫量の1/3を長野県が占めています。
出典:農林水産省『野菜生産出荷統計』(調査年2021年/公開日2022年12月20日)
を基に国分グループ本社が加工
単に収穫量が多いだけではなく、昼夜の寒暖差や豊富な日照量から、栄養価が高くて美味しい野菜が育つと言われています。
銀座NAGANO担当者様のオススメは「信州の伝統野菜」とのこと。
長野県内で栽培されている野菜のうち、「来歴」「食文化」「品種特性」について、一定の基準を満たしたものを「信州の伝統野菜」として選定しています。
選定された伝統野菜のうち、伝承地で継続的に栽培されている伝統野菜および一定の基準を満たした生産者グループに対して、「伝承地栽培認定」を行っています。
伝承地栽培認定を受けた生産者グループは、「信州の伝統野菜認定証票」(認定マーク)を表示して出荷・販売することができるそうです。
「信州の伝統野菜」認定証票イメージ(引用元:「信州の伝統野菜」特設ページ)
店頭で見かけたら是非チェックして下さいね。
牛豚鶏だけじゃない畜肉も堪能
イメージ画像(引用元:photo AC)
長野県には、信州プレミアム牛肉やりんご和牛信州牛などのブランド牛、信州太郎ぽーくや幻豚などのブランド豚、信州黄金シャモや信州ハーブ鶏といったブランド鶏があります。
長野県の豊かな自然環境で愛情を込めて育てられたお肉、そう聞いただけで美味しさが想像できますね。
それら長野のブランド肉は、銀座NAGANO様でも取扱いしています。
左)たけちゃん食品 信州ポーク須坂味噌漬け 300g(筆者撮影)
右)しなの木ハウス 信州ハーブ鶏 りんご蒸し120g(筆者撮影)
牛豚鶏も良いですが、それだけでないのが長野です。長野には、めん羊飼育に由来する羊肉、農耕馬飼育に由来する馬肉、鹿や猪などのジビエも有名です。
農林水産省『生産農業所得統計』(調査年2021年/公開日2023年3月17日)によると、(牛豚鶏以外の)その他畜産物の産出額が全国10位となっていました。
ジビエはなかなか食べる機会もないと思いますので、これを機にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
ちなみに銀座NAGANO様で取り扱い中のジビエ製品に「鹿食免」(かじきめん)と記載されている商品がありますが、これは仏教の戒律上食べるのが禁止されていた鹿猪肉を食べても良いという、諏訪大社発行の免罪符なんだそうです。
左:信州ナチュラルフーズ 信州産鹿肉カレー 200g(筆者撮影)
右:信州ナチュラルフーズ 信州ジビエ 猪肉の味噌煮(銀座NAGANO様よりご提供)
海なし県だけど美味しい魚?
イメージ画像(引用元:photo AC)
長野県は全国に8つある「海なし県」の1つ。一見、水産物はなさそうな気がするのですが、実は淡水魚の養殖が盛んなんです。
農林水産省『令和4年漁業・養殖業生産統計』で淡水魚の養殖での収獲量を確認すると、長野県は合計で全国5位、魚種別ではマス類が全国1位となっています。
ニジマス(サケ科タイヘイヨウサケ属)とブラウントラウト(サケ科タイセイヨウサケ属)を掛け合わせた「信州サーモン」はブランド化していますね。
余談ですが、ニジマス(レインボートラウト)は一生を淡水で過ごしたもの指し、同種でも海に降ってから川に戻ってきたものはテットウ(スチールヘッド)と呼ばれます。
ブラウントラウトも同様で、海に降ってから川に戻ってくるとシートラウトと呼ばれます。
サケ科の特有の現象として、海に降ると海洋に適した形に銀化変態(スモルト化)して、見た目が変わることから呼び方も変わります。
さて、そんな信州サーモンですが、両種の交配によって産卵しなくなり、その分栄養が身に凝縮されて肉厚できめが細かいという特長があります。
さらに信州の清冽な水で育てることで、川魚特有の臭みがしないとのこと。
魚はあまり調理しないという方には、スモークサーモンがオススメです。
しなの木ハウス スモーク信州サーモンスライス 60g(筆者撮影)
魅惑の長野名物
イメージ画像(引用元:photo AC)
長野名物と言えば、信州そば、おやき、野沢菜漬け、安曇野のわさび、小布施の栗、 八幡屋礒五郎の七味唐からし、みすゞ飴などがありますよね。
そばは古くは、そば粉を熱湯で捏ねて餅状にした「そばがき」として食べるのが一般的でした。麺状に切った「そば切り」は、1574年の定勝寺(長野県大桑村)の改修記録『定勝寺文書』が文献上の初出とのこと。その他文献からも、長野県が「そば切り」発祥の地と呼ばれています。信州そばの中でも、「戸隠そば」は岩手県の「わんこそば」、島根県の「出雲そば」と共に日本三大そばの一つとされていますね。また、信州松本藩主の松平直正公の出雲松江藩に移封や、信州上田藩主の仙石氏の但馬出石藩移封、信州高遠藩主の保科正之公(会津松平家初代)の山形藩ついで会津藩移封に際して、信州のそば職人を移封先に連れて行ったことがそれぞれの地でそばが広まった由縁とされており、そういった意味でも信州そばは、そばのルーツと言えそうです。
そんな信州そばをはじめとした長野名物ですが、もちろん銀座NAGANO様で取扱いしておりますよ。
信州そばに、『東京・浅草のやげん堀』『京都・清水の七味屋本舗』とともに三大七味に数えられる『信州・善光寺の八幡屋礒五郎』の七味唐からしや、安曇野産おろし本わさびを入れて食べたら美味しそうですよね。
(左)戸隠松本製麺 戸隠生そば 2人前(筆者撮影)
(中)八幡屋礒五郎 七味唐からし(筆者撮影)
(右)マル井 安曇野産おろし本わさび(筆者撮影)
善光寺や松本城などの観光スポット
白馬岩岳マウンテンリゾート「Yoo-Hoo!SWING」(筆者撮影)
皆さん一度は「牛に引かれて善光寺参り」と耳にしたことがあると思います。長野市にある「善光寺」は、伊勢神宮・熱田神宮とともに古くからの歴史がある神社であり、その本尊である「一光三尊阿弥陀如来」は日本最古の仏像と言われています。「一生に一度は参れ善光寺」と言われ、江戸時代には「お伊勢参り」の帰りに「善光寺参り」をする場合もあったそうです。善光寺本堂は国宝にも指定されている立派な建物で、一見の価値ありです。筆者も善光寺にお参りに行ったのですが、その荘厳にして清らかな雰囲気に心が洗われました。参道には特色あるお店が立ち並び、お土産選びも楽しかったです。是非また行きたいですね。
善光寺本堂と同じく、その天守閣が国宝に指定されている「松本城」も人気のスポットです。現存十二天守の1つであり、国宝5城の1つです。松本城と呼ばれる前は「深志城」と呼ばれており、某歴史シミュレーションゲームでお馴染みのお城です。お城好き、歴史好きにはたまりませんね。お城繋がりで、真田家の本拠である「上田城跡公園」にも行きたいところ。
全国に約25,000社ある諏訪神社の総本社である「諏訪大社」も外せない観光スポットです。一口に諏訪大社といっても、上社本宮・上社前宮・下社秋宮・下社春宮の2社4宮に分かれています。諏訪大社は日本最古の神社であり「関より東の軍神、鹿島、香取、諏訪の宮」と謡われているように軍神として崇敬されており、勝運にご利益があると言われています。
歴史・文化を感じられる寺社仏閣や城郭だけでなく、豊かな自然も長野の良い所。筆者が長野に旅行に行った際に「白馬岩岳マウンテンリゾート」に立寄ったのですが、高原ならではの清涼な空気と絶景にリフレッシュできました。ハイジの気分が味わえるブランコや、マウンテンバイクなどのアクティビティも楽しめますよ。
他にも魅力的な観光スポットが盛沢山! 銀座NAGANO様2Fの観光案内コーナーに行けば、こうした長野の見ておくべきスポットを紹介して貰えますよ。
銀座NAGANO様にご来店の際には、是非観光案内コーナーにお立ち寄り頂き、長期休暇の旅行先の一つとしてご検討下さい。
遠方で銀座NAGANO様まで行けないという方は、長野県の魅力を凝縮して発信する銀座NAGANO様ホームページや、オンラインショップのNAGANOマルシェや、長野県公式観光サイト「Go NAGANO」を是非ご覧下さい。
御精読有難うございました。次回も宜しくお願いします。
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